除草対策

雑草対策について

防草・除草対策
特に春から夏の季節にかけて、毎年悩ましてくれるのが 元気に伸びた雑草

  • お庭を見れば去年刈り取ったはずの場所から新たな雑草が
  • お盆に帰省しお墓参りに行けば、申し訳ないくらいに雑草が


雑草が生い茂ってしまうと、見た目が悪いだけではなく虫の住処(すみか)にもなってしまいます。
また、雑草を生えたまま放置しておくと、雑草の原因を育てているようなものなので、近隣の方々への迷惑にもなってしまいます。

雑草対策
生えてしまった雑草は、見つけたら1本1本手で抜いてあげればよいのでしょうが、この雑草抜きはなかなかの重労働です。
まして夏場での作業なら一瞬で汗だくになり、脱水症・熱中症との戦いにもなります。

雑草除去を行ってくれる業者もありますが、ここでは自分たちでもできる雑草対策を労力や効果の面から考えてみたいと思います。

除草と防草
除草は、雑草が生えてから対策を考える「一時しのぎ」なので、虫歯が痛み出してから歯医者さんに行くことと似ているかもしれません。ひどくなれば対策がより困難になるところも似ています。
防草は、雑草が生えにくい環境づくり。雑草が生える前に日頃からケアをすることで、面倒な除草の悩みから開放されます。歯医者に例えれば「適切な歯磨き」の様に事前予防に近いかもしれません。

手で抜く
雑草を見つけたら手で抜く。一番オーソドックスな方法であり、かつ除草剤の様に周辺環境を気にしたりする必要もありません。費用も0円で済みます。
但し、残念ながら雑草は抜けば抜くほどその場の土を耕すことになり、かえって草が生えやすい環境へと土壌を育ててしまいます。

雑草の生えている範囲が広ければ現実的ではありませんし、その労力は計り知れません。ましてや真夏の炎天下での草抜き(草刈り)作業なら、もはや罰ゲームに近い所業です。


土を踏み固める
田んぼの畦道などで人が通っているところだけ雑草が生えていない光景を目にすることがあります。これは人が土を踏み固めたことで雑草が生えにくい(育ちにくい)環境に変わったからです。
お墓参りに行かれた際にも、お墓のまわりには雑草が生えていても、人の往来がある通路にはあまり生えていないですよね。

熱湯をかける
雑草。つまり草(植物)ですので、熱湯をかけてあげれば煮えます。但し、お鍋で沸々と煮ているわけではありませんので、数日に渡って日に何度かかけて細胞を死滅させる必要があります。

いずれにしても
これらの除草対策は、雑草の根まで枯らす(根全体を除去する)わけではないので、早ければ数日後にはまた新たな雑草が顔を出してきます。
あくまで「一時しのぎ」の対策になります。
最近の除草剤は、以前の除草剤に比べて人体への影響が少ないものも販売されていますが、それでも危険があることには変わりはなく、使わないに越したことはありません。

塩を撒く
塩(または塩水)を撒くという除草方法は、雑草を枯らすというも目的では非常に効果が高い方法です。
但し、効果が高すぎるため枯らしたくない植物・作物がある場所での使用には注意が必要です。

また近くに鉄分を含む建物などがある場合は、サビの原因になるので注意が必要です。

食卓塩は粒子が細かいため、雨が降るとすぐに流れ出てしまうので思ったほどの効果は期待できません。


熱湯をかける
雑草。つまり草(植物)ですので、熱湯をかければ煮えます。
パスタの茹で汁などを使えばわざわざ沸かす手間もありませんし、塩分が含まれているので除草効果も高くなります。

但し、雑草の根まで枯らすわけではないので、数日すればまた生えてきます。

木酢液
木酢液(もくさくえき)は、昔は農薬としても使用されていましたので除草剤としての効果はあります。
反面、木酢液に含まれている様々な成分には土壌中の有効微生物を活性化し、植物の生育を促進する効果もありますので、希釈の割合などには注意が必要です。
※現在は、害虫対策や土壌改良目的で使用されることが多いです。

除草目的で撒いても雨が降ると薄まってしまうため、晴天が続く日に使用しないと雑草の生育を助けるだけで(虫よけ効果は残るかもしれませんが)除草効果は期待できません。


竹酢液
竹酢液(ちくさくえき)も、木酢液と同様です。
除草剤のように薬剤を使用していないので、安全で安心な雑草対策の一つです。

玉砂利などの砂利を敷き詰める
雑草は、土があるところに生えてきます。その土の部分にキレイな玉砂利を敷き詰めれば、見た目にもオシャレな防草対策になります。

お庭やアプローチ(エントランス)、商業施設等であればカラフルな種類の砂利が色々とありますし、お墓であれば高級感のある那智黒石や上品で落ち着きのある白那智などの玉石がおすすめです。

玉砂利は、時間が経てば汚れが付いたり苔が生えたりしてきますし、人が歩く場所では徐々に土の中に埋もれてしまうので、定期的な入れ替えや継ぎ足しは欠かせません。


大きな石、レンガ、タイルを敷き詰める
雑草の土壌となる土を隠すためには、玉砂利以外にも石やレンガでも同じ効果が期待できます。

キレイに並べれば石張り・タイル張りのオシャレなお庭なども演出できます。

防草シートとの併用
玉砂利やレンガ・タイルだけでは完全に雑草を抑えることはできません。砂利などの間に砂や泥が蓄積してしまうことで、そこから雑草が生えてきてしまいます。そこで、玉砂利などを敷く際は防草シートを砂利下に敷くことで雑草が生えた際に抜きやすくしておくことをおすすめします。
※防草シートにより砂利などの埋没防止にも繋がります。


※車の出入りする場所では砂利はすぐに地中に埋没してしまうので厚めに敷くか、狭いエリアならレンガを敷き詰めるインターロッキングといわれる手法の方が防草対策としては向いています。
除草剤を撒く
雑草を駆除する時に、一番最初に思い浮かぶのが除草剤かもしれません。
除草剤による雑草対策では草むしりのような労力が必要なく楽に除草できますが、決して手軽な除草対策ではありませんので使い方には注意が必要です。

除草剤の種類
除草剤には非常に多くの種類があり、駆除したい雑草の種類や状態に合わせた薬剤を選ばなければ、場合によっては全く効かないということにもなりかねません。
特にスギナのように根が丈夫で繁殖力が高い雑草には、それ専用の除草剤を使わないと思ったような効果が期待できません。

雑草の種子は、風や鳥など様々な経路で運ばれて来るので、まずはどんな種類の雑草が繁殖しているのかを見極める事が大切です。

スギナ
スギナは春の代名詞「つくし」の親です。雑草の中でも繁殖力が旺盛で、引き抜いても途中で根が切れてそこからまた繁殖してしまいます。また、引き抜いた際に土を耕してしまい、より繁殖しやすい土壌になってしまう、駆除するのが非常に難しく厄介な雑草です。見つけたら繁殖する前に早めの対策を行いましょう。


除草剤を使用する際の注意
除草剤は雑草対策として非常に効果的ではありますが、毒性が強く、人体はもちろん周囲の草木にも悪影響が出る場合もありますので注意が必要です。
  1. 防護用品の着用
    人体に害は少ないとうたっている除草剤を使用する際も、肌に直接薬剤が触れないように、マスクや手袋、ゴーグル、長袖・長ズボンなどを着用し、肌の露出は極力避けてください。
  2. 風が強い日は避けましょう
    想定外の場所への飛散を防ぐため、風が強い日は避けた方がいいでしょう。
    ※液状タイプの除草剤では雨の日の使用も避けてください。薬剤が薄まってしまうのと、近隣への薬剤の流出を防ぐためです。
  3. 傾斜地では使用しない
    除草剤が流れ落ちてしまっては効果が得られませんし近隣の方への思わぬ迷惑にもなります。
    また、傾斜地では雑草の根がその土壌を形成する大きな役割を担っている事もあるので、むやみに雑草の根を枯らしてしまうと、土壌の崩壊にも繋がりかねません。
    ※平らな場所でも、根まで枯らす強力な除草剤を連用していると徐々に地盤が弱まってしまうので注意が必要です。
  4. 隣地への配慮
    近くに田畑などがあり作物を育てている場所では、最低2m以上距離を取る必要があります。(除草剤の種類によっては2m以上取る必要があります)
    その他、川や井戸の近く、家庭菜園やガーデニングなどを行っている場所でも注意が必要です。
  5. 子供やペットに注意
    除草剤を撒く場所、風向きなどを気にするだけではなく、除草剤を撒いた後にペットや子供が入り込んで、誤って除草剤に触れたり口にしてしまわないように注意が必要です。
  6. 除草剤散布後
    除草剤を使用した後は、手洗いはもちろん全身をキレイに洗い流すようにしてください。
    また、使用した道具・器具も毎回キレイにメンテナンスしてください。
  7. 除草剤の保管
    使いきれなかった除草剤は、しっかり封をして誤って触れてしまう事が無いよう安全な場所に保管してください。

お墓で使用する際の注意
除草剤をお墓周りに使用する際には、墓石の劣化を早めたりシミの原因となってしまうこともあるので注意が必要です。また除草剤の使用を禁止している霊園や墓地もありますので、除草剤を撒く前に管理事務所などに確認してから使用するようにしてください。

※お墓に除草剤(薬剤)を撒くいうことは「ご先祖様に失礼」「申し訳がない」など気が引けてしまう事の方が一番の問題になるでしょう。
防草シートを敷き、光を遮る
雑草の生育には光合成が不可欠です。そこで地表を覆うようにシートを敷き詰めることで日光を遮断し、雑草が生育できない環境にする方法です。
除草剤のように薬剤を使用していないので、安全で安心な雑草対策の一つです。

防草シートには、物理的に雑草を抑えつける効果もあります。但し、雑草の根が少しでも残っていると僅かな光や水でも生育してしまい、防草シートを押し上げて雑草が生育してしまう可能性があるので、しっかりと除草してから防草シートを敷かないと効果が半減してしまいます。

防草シートはホームセンターなどでも簡単に手に入り、施工や撤去も個人で簡単にできる手軽な防草対策ですが、あまり安価な(薄い、繊維の隙間が多い)ものだと、ほんのちょっとの隙間でも雑草は生えてくるので効果がありません。

また防草シートを敷くだけだと景観が悪くなってしまうのと、それだけでは風でめくれ上がってしまうことがあるので、防草シートを敷く際は、その上にキレイな玉砂利などを敷くことがおすすめです。
固まる土を施工
水と混ぜることで、コンクリートの様にカチカチに固まる特殊な土が販売されています。
土でできているため見た目が自然な上、防草効果も高いのですが、他の除草対策に比べると高価な手法になります。
また、水平に(または水はけを考慮して勾配を付けた)施工を行うことは素人には難しいので業者に依頼する必要もあります。(撤去する際にも費用がかかってしまう事も考えておかなければいけません)

注意
お墓などでは雑草に困っているからと勝手に固めてしまうことはできませんので、管理事務所などに相談してから施工してください。


コンクリートで固める
雑草が生えるためには土が要ります。なので土を撤去してコンクリートで固めてしまえは、物理的に雑草は生えなくなります。
しかし、問題になるのがやはり施工費用が高い事。また、撤去が必要になった際にもお金が掛かります。

※お庭をコンクリートで固めてしまうのは景観が悪くなってしまいますので選択肢としては難しいでしょう。あくまで駐車場など限らせた場所での対策になると思います。

いずれにしても斜面では、土壌が雨水等を吸えなくなると豪雨の際などに災害を引き起こし兼ねないため使用できません。

その他、お墓の場合はオール石張りという墓石や板石を敷き詰めるという方法もありますが、こちらもそれなりに費用は高くつきます。
雑草魂という言葉があるように、雑草は過酷な環境下でも何とかして生き延びようとします。生物が住めなくなるほどの環境を作れば、人間にも影響が出るでしょうし、土やコンクリートで固めても、ひび割れた隙間や、風で飛ばされきた土埃が蓄積した土壌でも雑草は生えてきてしまいます。

しかも、過酷な環境でよく育つのが、もっとも厄介なスギナ(つくしの親)です。
株式会社JRSコーポレーション

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