除草剤を撒く
雑草を駆除する時に、一番最初に思い浮かぶのが除草剤かもしれません。
除草剤による雑草対策では草むしりのような労力が必要なく楽に除草できますが、決して手軽な除草対策ではありませんので使い方には注意が必要です。

除草剤の種類
除草剤には非常に多くの種類があり、駆除したい雑草の種類や状態に合わせた薬剤を選ばなければ、場合によっては全く効かないということにもなりかねません。
特にスギナのように根が丈夫で繁殖力が高い雑草には、それ専用の除草剤を使わないと思ったような効果が期待できません。

雑草の種子は、風や鳥など様々な経路で運ばれて来るので、まずはどんな種類の雑草が繁殖しているのかを見極める事が大切です。

スギナ
スギナは春の代名詞「つくし」の親です。雑草の中でも繁殖力が旺盛で、引き抜いても途中で根が切れてそこからまた繁殖してしまいます。また、引き抜いた際に土を耕してしまい、より繁殖しやすい土壌になってしまう、駆除するのが非常に難しく厄介な雑草です。見つけたら繁殖する前に早めの対策を行いましょう。


除草剤を使用する際の注意
除草剤は雑草対策として非常に効果的ではありますが、毒性が強く、人体はもちろん周囲の草木にも悪影響が出る場合もありますので注意が必要です。
  1. 防護用品の着用
    人体に害は少ないとうたっている除草剤を使用する際も、肌に直接薬剤が触れないように、マスクや手袋、ゴーグル、長袖・長ズボンなどを着用し、肌の露出は極力避けてください。
  2. 風が強い日は避けましょう
    想定外の場所への飛散を防ぐため、風が強い日は避けた方がいいでしょう。
    ※液状タイプの除草剤では雨の日の使用も避けてください。薬剤が薄まってしまうのと、近隣への薬剤の流出を防ぐためです。
  3. 傾斜地では使用しない
    除草剤が流れ落ちてしまっては効果が得られませんし近隣の方への思わぬ迷惑にもなります。
    また、傾斜地では雑草の根がその土壌を形成する大きな役割を担っている事もあるので、むやみに雑草の根を枯らしてしまうと、土壌の崩壊にも繋がりかねません。
    ※平らな場所でも、根まで枯らす強力な除草剤を連用していると徐々に地盤が弱まってしまうので注意が必要です。
  4. 隣地への配慮
    近くに田畑などがあり作物を育てている場所では、最低2m以上距離を取る必要があります。(除草剤の種類によっては2m以上取る必要があります)
    その他、川や井戸の近く、家庭菜園やガーデニングなどを行っている場所でも注意が必要です。
  5. 子供やペットに注意
    除草剤を撒く場所、風向きなどを気にするだけではなく、除草剤を撒いた後にペットや子供が入り込んで、誤って除草剤に触れたり口にしてしまわないように注意が必要です。
  6. 除草剤散布後
    除草剤を使用した後は、手洗いはもちろん全身をキレイに洗い流すようにしてください。
    また、使用した道具・器具も毎回キレイにメンテナンスしてください。
  7. 除草剤の保管
    使いきれなかった除草剤は、しっかり封をして誤って触れてしまう事が無いよう安全な場所に保管してください。

お墓で使用する際の注意
除草剤をお墓周りに使用する際には、墓石の劣化を早めたりシミの原因となってしまうこともあるので注意が必要です。また除草剤の使用を禁止している霊園や墓地もありますので、除草剤を撒く前に管理事務所などに確認してから使用するようにしてください。

※お墓に除草剤(薬剤)を撒くいうことは「ご先祖様に失礼」「申し訳がない」など気が引けてしまう事の方が一番の問題になるでしょう。